『わたしの決断物語』に掲載されました
インタビュー
株式会社WORK SMILE LABO 代表取締役 石井聖博(いしい・まさひろ)
一般社団法人中小企業働き方支援協会を運営する株式会社ワークスマイルラボ代表である石井聖博は、36歳で家業の経営改革を決断し、株式会社石井事務機センターを100年続くビジネスモデルに生まれ変わらせた。その過程で、従来のOA機器販売にとどまらず、「より良い働き方」を提供する企業へと成長させた。現在では岡山県内外で、地域の中小企業に新しい働き方を提案し、次々に成功事例を生み出している。
物語の始まり:家業を継ぐ決意から
石井の実家は1911年創業の文具店「石井弘文堂」。幼少期から「いつかは家業を継ぐのだろう」と漠然と感じていた石井は、東京の大学を卒業後、就職氷河期に苦しみながらもキヤノンにコネ入社。その後、家業を継ぐ決意を固め、26歳で岡山に戻り、株式会社石井事務機センターに入社した。
経営改革の決断
しかし入社してみると、家業の経営は厳しく、突然父親から「会社が潰れそうだから他に行ってほしい」と言われる事態に直面した。自らの無力さを痛感しながらも、家族や社員を守るため、石井は経営改革を決意。必死に融資を受け、改革に着手した。しかしその過程は決して順調ではなく、社員の大量離職など厳しい時期も続いた。
新たな価値提案:より良い働き方を提案
経営が安定し始め、ようやく余裕が出てきた頃、銀行からの支援が打ち切られるという危機的な状況が訪れた。そこで石井は新規事業の立ち上げを決意し、「本当に提供すべきはOA機器ではなく、より良い働き方ではないか」というアイデアにたどり着く。これを具現化するために、自社内でのITツール導入を進め、社内の働き方改革を実施。その結果、社員の生産性が飛躍的に向上した。
成果と展望
改革を進める中で、石井は経営理念を見直し、ビジョンやミッションを再構築。新卒採用を開始し、古い社名も変更した。その結果、社員の生産性が大きく向上し、岡山県内の「就職したい企業ランキング」1位を獲得。顧客の心を動かし、社員の心を変えることで、会社の成長を実現した。
現在、石井が率いるワークスマイルラボは「日本の中小企業のワークスタイルモデルカンパニー」を目指し、地元企業とITベンチャーをつなぐ取り組みを行っている。今後も新たな挑戦を続け、働き方改革を推進していく。

